(1) For example, you might want to change how the pieces of a scroll bar function.
・「例えば、スクロールバーの一部が動作する方法を変更したいとします。」
・「〜したい場合もあるでしょう」
might の訳として「したいとします」は違和感があります。
(2) For example, a binding might be attached to a scroll bar.
・「例えば、バインディングは、スクロールバーに結びつけられるかもしれません。」
・「…結びつけることもできるでしょう」
might は可能性も表しますが、「かもしれません」だと、できるかできないかを(コーディングの)意思によって左右できないような印象を持ってしまいます。 might は控えめな示唆を示すこともあると思います。
(3) Like XUL, XBL is an XML language, so it has similar syntax rules.
・「XUL と同様に、XBL は XML 言語です。そのため、XBL と XUL は似たシンタックスルールをしています。」
・「XUL と同様、XBL も XML 言語であり、構文規則も似ています。」
冗長に感じたので短縮しました。
(4)
・「bindingsbindings 要素は、…」
・「bindings 要素は、…」
(5) Each binding element declares a single binding.
・「個々の bindingbinding 要素によって、それぞれのバインディングを宣言します。」
・「それぞれの binding 要素が、個々のバインディングを宣言します。」
bindingbinding、
「それぞれ」と「個々」を逆にした方がなんとなくしっくりしたので。
「要素が」としたのは方法ではなく事実/規則を述べている様に感じたからです。
(6) The template has two bindings,
・「テンプレートには、バインディングが 2 つあります…」
・「上のひな形には、 2 つのバインディングがあります…」
「テンプレート」という語は用語にもなっており、いきなり出てきて少し戸惑いました。なので、The を「上の」と訳出し、テンプレートは「ひな形」にしました。この The template は単に例示コードを指しているようなので、「上のひな形」も単に「上の例」でも良さそうです。
(7) One might be attached to a scroll bar and the other to a menu.
・「一つはスクロールバーに結びつけられ、もう一つはメニューに結びつけられるかもしれません。」
・「〜結びつけることもできるでしょう。」
(2) と同様の理由です。
(8) If you use CSS classes, you can use as many different bindings as you need.
・「CSS クラスを使う場合、様々なバインディングを必要なだけ使うことができます。」
・「CSS クラスを使うことにより、〜」
利用できる機能を説明しているので、「場合」は不適切と感じました。
(9) You assign a binding to an element by setting the CSS property -moz-binding to the URL of the bindings file.
・「バインディングファイルの URL をこのプロパティに割り当てるために、CSS プロパティ -moz-binding を使って、ある要素にバインディングを割り当てます。」
・「要素にバインディングを割り当てるには、CSS プロパティ -moz-binding を バインディングファイルの URL に設定します。」
「ある要素」はおかしいと感じます。また、手段と目的が逆になっているように思います。
(10) The URL points to the binding with the id 'binding1' in the file 'chrome://findfile/content/findfile.xml'.
・「URL は、'chrome://findfile/content/findfile.xbl' ファイルの id 'binding1' を使って、バインディングを指しています。」
・「… id 'binding1' を持つバインディングを指しています。」
id 'binding1' はバインディングを特定するものなので、「使って」は不適切に感じました。
(11) The '#binding1' syntax is used to point to a specific binding, much like how you would point to an anchor in an HTML file.
・「'#binding1' シンタックスは、特定のバインディングを指すのに使われています。これは、HTML ファイルのアンカーを指す方法と非常によく似ています。
」
・「'#binding1' という記法は、HTML ファイルのアンカーを指す方法とよく似た、特定のバインディングを指すために使われるものです。」
much は「非常に」と強調する程の語ではないと思いました。
(13) 5. Style: custom style properties that the XBL defined element has.
・「 5. スタイル: XBL が定義される要素がもつカスタムスタイルプロパティ。」
・「 5. スタイル: XBL により定義される要素がもつカスタムスタイルプロパティ。」
XBL defined element は XBL によってふるまいが定義される要素と解釈すべき様に思います。
(14) The following example demonstrates this.
・「以下は、この例です。」
・「下の例に示します。」あるいは忠実に訳すなら「下の例はこれを行うものです」
なんとなくしっくりしなかったので。
(15) The style sheet associated with the file says that ...
・「ファイルに関連付けられたスタイルシートは…」
・「XUL ファイル(example.xul)に関連付けられたスタイルシートは…」
例示コードには3つのファイルが記述されており、「ファイル」がどれを指すのかちょっとわかりにくかったので。
(16) You may use other elements besides the box, even your own custom tags.
・「box に加えて、他の要素、自分自身のカスタムタグですら、使用することができます。」
・「box のみならず…」
besides は「他にも/それ以外にも/除いて」といった意味だと思います。
(17) We'll look more at the details of the XBL part in the next section.
・「次のセクションでは、XBL 各部の細部をもっと詳しく見ることにしましょう。」
・「次のセクションでは、XBL についてもっと詳しく見ることにしましょう。」
「細部」と「詳しく」は重複した感じです。 XBL part の part は「各部」ではなく、「領域/側」だと思います。 (XUL 側よりも) XBL 領域について重点的に説明するといった意味だと思います。
(18) However, to summarize, it causes two buttons to be added automatically inside the box, one an OK button and the other a Cancel button.
・「しかし、簡潔にするため、ボタンを 2 つ、ボックス内に自動的に追加するものを例にします。一つは OK ボタン、もう一つは Cancel ボタンです。」
・「その前に、上の例をまとめると、2つのボタン、 OK ボタンと Cancel ボタンがボックス内に自動的に追加されることになります。」
ここの However は、次節に進む前に追記することがあるので、ちょっとまって、といった感じの意味だと思います。わかりやすくするため、 it に対応して「上の例」という語を加えました。