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 Localization Tools による JLP のメンテナンス 次のトピックを表示
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投稿者 メッセージ
dynamis



登録日: 2003年10月 05日
記事: 1744

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記事 件名: Localization Tools による JLP のメンテナンス     投稿時間: 2005年8月23日(火) 03:42 引用トップに移動

Localization Tools (lot) による (Trunk 対応) JLP のメンテナンス手順を簡単に書きます。
dynamis が Trunk 対応の JLP を作るのを待ってられない!という方、是非自分で作ってみてください。
そして、その更新作業の成果を diff パッチによるフィードバックとしてご提供ください。(^^;
# もう少し詳細で丁寧な解説ドキュメントはまた後日時間が取れるときに HTML で書くとして、今は取り敢えずざっくりと。m(_ _)m


環境の準備
Java 2 SDKApatch Ant をインストールする。

Windows では diff, cvs コマンドとして cygwin をインストールしてパスを通すか、DiffUtils for WindowsCVSNT などの Windows のネイティブツールをインストールしてパスを通します。
# パスを通さずに単に実行ファイルを lot のディレクトリにコピーしても OK

Localization Tools (lot) をダウンロードして好きなフォルダに展開します。同時に最新のソースファイルもダウンロードして、lot 同梱のリソースを置き換えてください。
http://ftp.firehacks.org/lot/src/
# trunk 対応版リソースのファイル名は src-trunk-yyyyMMddHH.zip という形。
# 以下、lot の展開ディレクトリに対する相対ディレクトリで書きます。


lot の設定
lot の設定は基本的に config ディレクトリ内のファイルに書かれています。
config/lot.conf ファイルを開き、
Code:
property.name = value

形式で定義されている値を必要に応じて編集します。
例えば、生成する JLP のバージョン番号を変えるには trunk.firefox.langpack.revision の値を変更するだけです。trunk.firefox.langpack.revision.pre は JLP 間の diff をとる際に比較対象とするバージョンを書きます(後述)。
作成した XPI を配布公開する際には config/trunk/firefox.conf などにある、パッケージの作者やホームページ URL の設定を書き換えておいてください。
Code:
package.creator = Mozilla Japan ローカライズセンター
package.homepageURL = ${firefox.l10n.url}

などとあるので、次のような感じで適当な名前と URL に置き換えます。
Code:
package.creator = オレオレ
package.homepageURL = http://firehacks.org/myjlp/

これらの値については tpl/trunk/ja/install.rdf.tpl というテンプレートファイル中の
Code:
<em:creator>${package.creator}</em:creator>
<em:homepageURL>${package.homepageURL}</em:homepageURL>

などのプロパティ部分を置き換えて、XPI パッケージに同梱する install.rdf が生成されます。
contributer なども使う場合は install.rdf.tpl のコメントアウトを外してから firefox.conf の設定値を書き換えれば OK です。独自のプロパティ名を追加する事も自由に可能です。

これらの設定値は設定ファイルを書き換えずとも、ant コマンドの実行時に -D オプションで -Dproperty.name=value を指定することで指定することもできます。

一部の基本的な設定についてはビルドスクリプト本体中で定義されます。build.xml の冒頭で
Code:
<property name="mode" value="mozilla1.8"/>

とありますが、これはデフォルトのモード(どの Branch/Trunk の JLP を生成するかなど)として mozilla1.8 ブランチ(Firefox 1.5リリースのブランチ)のソースに対して処理すると指定しているわけです。今回は trunk 対応の JLP を更新していくので、設定を変更します。
Code:
<property name="mode" value="trunk"/>

なお、先程も書いたようにプロパティはコマンドラインで指定できるので、以下のコマンド例で -Dmode=trunk オプションを常に付けるようにすればこの書き換えは不要です。逆に上記の変更後にも -Dmode=mozilla1.8 を付加すれば mozilla1.8 ブランチの JLP を扱えます。


英語リソースの差分取得
英語版の更新点は bonsai でみるなどでも OK ですが、diff パッチ形式で取得して、それを見ながら作業するのが個人的には楽です。
Code:
ant cvspass
ant cvs-rdiff

で最新 2 週間の diff を mozilla.org の anonymous cvs サーバから取得できます。
# ant cvspass は .cvspass ファイルを生成するためのもので、cvs コマンドを使用する初回一回のみ実行すればよい
期間指定しての差分取得は
Code:
ant cvs-rdiff -Dstartdate=2005-08-15 -Denddate=2005-08-20

のようにして日付を指定します。
# 抜け落ちを防ぐため、前回チェックした最終日付と一日重複させて取得していくことを推奨。
これで cvs/trunk/rdiff/en-US に差分ファイルが生成されます。


最新の英語リソース取得
続けて、手元の英語リソースファイルを最新のものに更新します。
Code:
ant cvs-import

これで src/trunk/en-US のファイルが CVS から取得した最新のもので置き換えられます。
# 上書き確認されるので Y と答えてください。
# 最新ファイルで上書きする前に、古いファイルは backup/src/ 配下に保存されます。


言語リソースの更新と JLP 作成
更新作業を開始するにあたって、後で変更前後の差分ファイルを生成できるよう、src/trunk/ja を src/trunk/ja.old にコピーしておきます。

これで準備は OK なので、先程生成した差分を見ながら src/trunk/ja 配下の言語リソースファイルを更新していきます。
src/trunk/ja ディレクトリの中身を見ると分かりますが、.properties ファイルはすべて properties.txt という名前の(Unicode エスケープではなく) UTF-8 ファイルになっています。新しい properties ファイルの追加時にはファイル名に .txt を付加してください。
# JLP 生成時に .properties.txt はエスケープします。

また、@@Window@@ のような文字列が使われているところは ja/ja-JP-mac で用語を切り分けるための変数文字列です。置き換え後の文字列は filters/trunk/ja.filters および filters/trunk/ja-JP-mac.filters ファイルで定義しており、JLP の生成時に locale に応じてすべて置き換え処理されます。
「ウィンドウ」ではなく「@@Window@@」と書くと ja では「ウィンドウ」だが ja-JP-mac では「ウインドウ」になるわけです。更新時にも適当に気づく範囲で変数文字列を使ってください。

更新・修正ができたところで、JLP を生成しましょう。
Code:
ant

上書き確認などに毎回答えるのが面倒であれば
Code:
ant auto build

とすれば全自動で ja/ja-JP-mac の両 JLP が dest/firefox ディレクトリに生成されます。以前のバージョンを残して新しいバージョンを作るときは config/log.conf で trunk.firefox.langpack.revision をインクリメントしてからにしてください。

生成された JLP を最新の Nightly で動作確認して、問題なければめでたしめでたしということで、新しい JLP を公開しましょう。


差分 diff パッチの作成
よろしければ続けて修正パッチを作成して、公開してください。
Code:
ant diff -Dfromdir=src/trunk/ja

を実行するか、修正済みの src/trunk/ja ディレクトリを src/trunk/ja.new に変更した上で
Code:
ant diff

を実行してください。patch/trunk ディレクトリに ja.old との差分が出力されます。

このようにして生成頂いた diff パッチを用意して頂ければ、diff の中身を確認(と必要なら修正)の上で手元のリソースに反映させて頂きます。
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